日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

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【11月30日】
十一月も今日で終わり。「あたたかき十一月もすみにけり」という草田男の句もおのずと浮かんでくる。今日の空はややうす曇という状態だけれど、さほど寒くはなさそうである。
今週は、「現代俳句講座」鴨川吟行のページを更新した。、一年に一度の句会とはいえ、学生さんたちの若々しい句に触れる事が出来、辻田先生や大石先生、岩城先生の選を一度に受ける事が出来るとても刺激的な句会である。今回は岡村さんが欠席されたのが残念だったけれど、山根さんや杉浦さんの出来たての句を読むことが出来たのも良かった。
国語表現では、先週の「おーいお茶新俳句大賞」のインターネット応募に続き、今週は手紙・葉書の書き方の学習に絡めて、実践ということで松山市主催の「はがき歌全国コンクール」に応募させる。はがき歌は子規にちなむものであるらしい。時間があまりなかったので出来るかな、と思っていたのだが、なかなか面白い「はがき歌」が生まれた。紹介したいのだけれど、それが出来ないのが残念。
ついに?『ハリーポッター炎のゴブレット』を買う。まだ読んでいない。いつ読むか、そのタイミングを考えているところ。生徒達の間でも読まれていて、クラスの子でも毎日誰かが読んでいるという状態。授業中にまで読んでいて、注意をうけたりもしているようだ。映画も大ヒットしているようだし、そっちの方はいずれビデオが出たら見ていようか、と思う。

【11月24日】
昨日は、「現代俳句講座吟行会」の鴨川吟行会。出をもたついて、集合場所の京阪出町柳駅に10分ほど遅れる。鴨川と高野川の合流地点で追いつく。山根真矢さん、杉浦圭祐さんと挨拶を兼ね、少し話す。講師は辻田先生、大石先生、岩城先生。参加者は学生さんが5人、OBが3人、その他4名の総勢15名となった。12時までに吟行を済ませ、昼食後句会ということで、皆思い思いに句作に励む。風もなく絵に描いたような小春日和の日で、日差しが暑いくらいであった。
昼食後、教育文化センターの一室を借りて句会。所用で来京中の「俳句研究」編集長の石井さんと、参加者の一人石井さんの赤ちゃんの特別参加もあって、句会が始まる。5句投句5句選。講師の先生は選句数制限はなし。石井編集長も急遽3句投句される。高点句は、足立アンナさんの6点句(大石先生特選)、5点句が宮川さん、山根さん、岩城先生、辻田先生、鈴木の各句。若々しい感性の作品から手練れの句まで、多彩な作品が投句され、大変楽しい句会となった。
句会後は、四条のミュンヘンで二次会。山根さんの赤ちゃんも加わって、老若男女おおいに飲みかつ食う。その後、祇園「米」さんへ。OBの高井君、さらに中村堯子さんが加わって、座は一気にヒートアップする。中村さんのパワーに圧倒される。その後、祇園会館横のうどん屋さんへ座を移す。翌日、午前中出勤しなければならないので、早め(11時過ぎであったか?)に失礼する。
「米」さんでの話の中で、今月号の『俳句研究』に掲載された中村さんの競作13句を岩城先生が高く評価された。中村さん自身、まだ完成されたものではなく発表には時期尚早との思いはあるが、試みに対する手応えを感じることが出来た旨を発言された。それらの言葉が気になっていたので、改めて作品を読み直し、得心するところがあった。一体何を読んでいたのか、と思う。

【11月22日】
茨木和生氏から『俳句上達講座 多作こそ飛躍への力』を送って頂く。早速読み始める。面白い。茨木氏の俳句(特に季語について)に対する熱い姿勢がとても感じられ、熱量の高い一冊。茨木氏の作句工房や句作の背景なども明らかにされて、それも大変興味深い。多くの例句も提示され、それらの作品を読む楽しみも味わえる著書である。それにしても、最近になって俳句関係の入門書とか、評論などを読むことが面白いと感じられるようになってきた。色々な出来事や、事柄が、少しずつ繋がって来るせいか、と思う。
安楽城出版から『福永耕二』を送って来た。ゆっくり、じっくり読みたいと思っている。杉浦圭祐さんから『キャトル』NO16を、樋口由紀子さんから『MANO』第八号を送って頂く。杉浦さんとは、明日の「現代俳句講座吟行会」でお会い出来るので、楽しみだ。樋口さんは、前回の「醍醐会」での川柳に関するお話を「MANO」誌上で改めて纏められた。それを読み直し、俳句と川柳の違いについて一つの認識を与えられたように思う。



【11月19日】
午前中、年休を取って病院へ。9月以来、もう何度通ったことか、と思う。今日で終わりか、と期待していたが、改めて3ヶ月後に経過を観察することとなった。微熱もほとんど取れ、平常に復したか、と思っていたのだが。少々がっかりする。しかし、仕方がない。
昨夜、福永耕二をネット検索していると、東京の安楽城出版という所から『福永耕二』という彼の全句集と評論幾編かを掲載した本が出ていることが分かった。連絡先も掲載されていたので、早速FAXで連絡を取る。その夜のうちに向こうから連絡が入り、1冊注文する。書代2000円で発送料は400円弱とのこと。福永氏の作をまとめて読むことが出来る。大変楽しみである。明日か、明後日には送られてくるのだろうか。
昨夜、久しぶりに三好達治の詩集を読む。豊潤な日本語、というものを味わえたようで、大変満足であった。


【11月17日】
立風書房の『現代俳句案内』を読んでいる。内容は、自句自解形式を取っているが、各作家によってその書き方に個性があって面白い。42名の俳人の中、福永耕二に心惹かれた。「馬酔木」の代表的な作家で、詩性の高い作品を残し、若くして死去した作家だ。単発的に作品を目にしたことはあるけれど、作品数句とその文章を読む機会を得たのは嬉しかった。
土曜日、午前中は自宅で、午後は一人吟行のつもりで、いつものコースを歩く。琵琶湖疎水に沿ってしばらく歩き、その後電車に乗り京都市内へ。鴨川の畔を川上に向かって歩く。すでにユリカモメの姿が見られた。もう冬だな、と改めて実感した。これは、というユリカモメの1句を得ることも出来たのは、幸運だった。下鴨神社まで歩き、まだ少し早い紅葉を見て、その後久しぶりに出町柳の柳月堂で音楽を聴く。偶然、来年ミューズで公演予定の「カルミナ・ブラーナ」を流していた。さらに「悲壮」、そして曲名はしらないけれど、弦楽四重奏曲を1曲聴いて、店を出る。
夜、知り合い何人かに電話。12月13日の「第九」案内の電話。併せて近況報告。皆、マイペースで元気にやっているようだ。ずいぶん遅くまでテレビを見て、ぼんやりと過ごす。



【11月15日】
『日々録』の書き込みが滞っている。この1週間、仕事が忙しかったこともあるが、やはり、日曜日の岩城先生、竹中さん、清水さんとの4人の飲み会でのことが、ずっと尾を引いているのだろうと思う。
話は、清水さんのことが中心であったようだが、その会話の端々に自分自身にも関わる問題が、語られてあることを感じていた。約めれば、(将来の)「俳人」を目指す者としての現在のお前の有り様は、一体どういうものなのだ、という問いかけが込められてあったと思う。
そして、その問いかけに対して、明確な返答を持ち得ていない自分の、その曖昧さ、というものを痛感している。
清水さんは、自己に対して率直であった。僕は、曖昧に言葉を濁すしか、為すすべを持たなかった。


【11月9日】
藤田湘子『俳句の方法』は、一気に読了してしまった。『方法』と題してあるが、俳句の技術論ではない。藤田湘子氏自身の俳句体験(作句体験というより結社体験、師弟体験といって良いか)を秋桜子、波郷との関係を軸として、藤田氏らしい歯切れの良い語り口で語ったものだ。一読の価値のある一冊であった。
木曜日夕刻、まあ大丈夫だろうと軽くジョギングをして、その後、残業して帰ったその夜から、また熱が出る。中途半端に直っていた風邪がぶり返したようだ。金曜日は、病院で検査の日で、幸い1日年休をとっていたので、検査後、そのまま帰宅して売薬を飲んで寝る。ひたすら、寝る。
土曜日。体調回復。丹後の『いさなご句会』へ。愛宕山から北へ連なる稜線は雪で白くなっている。初雪である。寒い。自由席は満席状態。蟹解禁の影響であろうか。座席に収まって本を読もうとすると、二条駅から岩城先生が自由席車両に乗って来られた。指定席が取れなかったとのこと。席を譲ろうとするが、かまわないと言われる。何となく落ち着かないので、亀岡で強引に席を譲る。岩城先生は、座席で「いさなご句会」の合同句集の選句、こちらは大谷晃一著『大阪学・文学編』を読む。梶井基次郎の部分が読みたかったのだ。本文の内容は若干図式的で少々物足りず、かえってそこに引用される梶井の作品の一節の方に感動してしまった。大谷氏の『梶井基次郎』は以前に読んだことがあるように思う。こちらの著作は、梶井の生き様と文学に興味を持つ人は是非一読を。
『いさなご句会』。岩城先生には5句中2句のみ選ばれる。感覚のみに頼るのではなく、それを生かしつつももう少し人生的なものを取り込んだ作品へと変えていきたい、との思いで句作りを考えている過程なので、これは仕方ないものと自分なりに考える。帰りの車中、深吉野賞のこと、「醍醐会」の事など、ビールを飲みながら話す。
明日は、クラブの引率。学校対抗戦。各ブロック2位までは府大会に出場出来る。是非頑張って欲しい物だ。夕方からは、京都に観能に来られた清水さんや岩城先生たちと会食の予定。さて、どんな話がでることか・・・。

【11月4日】
どうやら、本当に風邪をひいたらしい。外は良い天気だったが、一日自宅に籠もる。
午前中に持ち帰り仕事を済ませ、午後は読書。風邪薬が効いていて、だるいような眠いような状態。大岡信『日本の詩歌』夕方までに読了。歌謡に興味を感じる。その後、藤田湘子『俳句の方法』読む。
気が付くと、外がすっかり暗くなっていたので、夕食を買いにマンション前のコンビニに。パンと牛乳を買って帰る。
奈良新聞によると、深吉野賞は九州の方が受賞されたらしい。準賞、選者特別賞に『運河』の方が3名入っておられた。清水さんに、メールで記事を送る。

【11月3日】
文化の日。今日は、深吉野賞の日であった。毎年、東吉野村に行っていたのだが、今年は失念していた。仕事の関係でできるだけ他出しない方がいいかな、と考えていたので、そのせいで思いが消えていたのだろうか。当然、運河の句会も今日は中止のはずだ。明日の月曜句会も、昨夜の丘さんからの電話で11日へ延期と連絡があった。
昨日、午後散歩のつもりで稲荷山に登る。ちょうど七五三の時期で、晴れ着の子供の姿なども見受けられた。参拝の人も普段よりは多かった。七五三で東吉野村を思い出したのだ。「杉山は雨に濡れつつ七五三」という句を昨年現地で作ったのだ。さて、今年の深吉野賞は誰が受賞するのだろうか。また、「運河」の方かもしれない。「運河」の現地主義は強力だから、深吉野賞では有力だろう。
清水さんや足立さんも行っておられるのだろうか。
稲荷山に登ったのは気持ち良かったのだが、寒い中でかいた汗が冷えたせいか、夜になってちょっと熱が出たりした。風邪を引いたらしい。何ともひ弱い体となってしまったものだと思う。さて、今日はどう過ごそうか。

【11月2日】
退屈しない程に色々起こって、しんどさのあまりミューズのレッスンも自主欠席。うれしくない11月の始まりであった。
酒を飲んで、9時過ぎには床に入る。寝付くまで虚子の『650句』を読む。なんともそっけない句集名だと思う。作品も、日常生活の吟であるが、平々凡々たる中身のようであって不思議と味わいがあり面白い。虚子の老獪さであろうか・・・。多くを詠わない、意味を言葉の奥に潜めるという事か。10時過ぎには寝付く。今週1週間は、まるで子供みたいな就寝時間の日々であった。
5時過ぎに起き、6時に洗濯機のスイッチを入れ、7時まで二度寝する。8時前に軽くジョギング30分、その後コーヒーを入れ、朝食。
朝食後、また眠くなる。明日は、『運河城陽句会』。午後から作品を作ろう。