日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
6月分「日々録」
7月分「日々録」
【8月31日】
昨日、今日と一体どこにあったのだろう、と思われるほど全天厚い雲に覆われている。そのぶん残暑からは免れるけれども、なんとなく気分的には鬱陶しいなあ、という思いにもなってくる。先程から、とうとう雨が降り出した。本格的な雨である。実に何日ぶりの雨だろうか。夕暮れの街が、いつもより早く暮れてしまったような有り様だ。
今日は、午前中は保健部の研修、午後は職員会議という日程だった。保健部研修では、カウンセリングの手法の一つでインシデントというものを教わる。対象の人物について、客観的な情報(インシデント=出来事)を多方面から集め、それをもとにしてその人物の問題点の原因や在りどころ、解決の方策などを、繰り返し討議をする中で深め、突きとめていこうとするもののように思われた。ただ、それは担任が問題を持つ生徒を指導するさいの実際面での行動を方法化したもののように思われて、あまり感銘を受けなかったのも事実だ。参加型の研修で、対象人物に対する関係者への問いかけの中で、質問者自身が、その対象人物に対する接近の方法を模索するという辺りはなるほどと納得したりもするのだが。また、質問者に対して答えて行く中で、関係者自身も対象人物に対する多面的な視点を獲得したり、また見落としていた点に気が付いたりということで、関係者自身が対象人物に対してより深い視野を手に入れたりということもあるのだろうが。
午後は、職員会議。また、原則論を言い出すことで、議事が空回り状態となる。少々虚しい。そろそろ来年度の教育実習の希望者の問い合わせ電話がかかる頃となった。今日だけで3件の問い合わせがあった。担当者が体調不良でお休みで、昨年度の担当者として代わりに応対する。明日から2学期が始まる。明日のことを考え、5時前には帰宅する。食欲がないので、夕食は市販の冷麺。ああ、すっぱいものが美味しい。
【8月29日】
日曜日の山行きのお土産として、両太股が痛い。筋肉痛だ。部屋の中を歩くだけで、少々痛い。軟弱になってしまったものだ・・・。
今日は、バドミントン部の引率。宇治の太陽が丘で、試合の第2日目。体育館と別館全14コートを使っての試合。男女シングルの2回戦以降が行われる。蒸し暑い体育館の中で、試合が行われるコートに移動しては応援をする。9時半に始まり、本校は2回戦、3回戦へ進む生徒が出て、試合は2時過ぎまで。しかし、3回戦の壁は厚く、4回戦への出場は出来なかった。1・2年生にとっては、3年生が抜けての初めての大会だったが、自分たちが中心となり試合も戦い、得るものが大きかったのではないか、という感じを持った。
今後、団体戦、そして新人戦と試合が予定されているが、そこに繋がっていく大会となったように思う。それにしても、3年生が抜け、男子が2名という状態で、このままでは男子は団体戦に出場出来ないので、なんとかしなければならない。クラブの加入率が低い本校で、この時期に新入部員を獲得することは大変困難なことではあるが・・・。
炎天下を30分歩いて学校へ帰る。荷物だけ置いて、そのまま帰宅する。今、岡本かの子の短編小説を読んでいる。岡本かの子は、「芸術は爆発だ」という言葉で有名だった岡本太郎の母。面白い。特に、女性を描く時は変に観念的なのに、男性を描く時は、不思議に生き生きとしている辺りが面白い。
【8月28日】
靴を買ったからというわけではないが、昨日、早速山に行ってきた。小女郎池という比良山のほぼ稜線上にあるちいさな池。標高は千メートルぐらいになるのだろうか。スキー場で有名な蓬莱山の西側、熊笹に囲まれた静かな池。湖西線蓬莱駅下車、空身で2時間強で登れます。
自宅を出たのが、10時過ぎだったので、蓬莱駅から登り始めたのが11時過ぎとなる。比良山系は琵琶湖の西側にある標高が千メートル前後の山塊で、登山道はしっかりしているので、遅めのスタート、単独行でも登れる山域だ。すでに30回以上登り、山中の登山道はほぼすべて歩いたことのある山塊なので、懐かしい人に会いに行くような気分で歩き始める。比良山でも、この辺りは山が琵琶湖に向けて緩く裾野をひいている。そこを真っ直ぐに登って行く林道をしばらく歩くのだが、残暑の日差しが強く、標高が低いのでともかく暑い。一汗も二汗もかいてやっと林道終点の砂防堰堤に到着。そこかな山道が始まる。山道は沢沿いに付けられているので、常に沢音を涼しく聞きながら歩き易い道を登って行く。標高が上がるにつれ、時折谷を吹き上がってくる風がひやりとして気持ち良い。やがて沢が伏流するあたりから最後の急登が始まる。谷が一気に稜線へ立ち上がって行く部分なのだ。再び大汗をかきながら、ひたすら耐えて登っていくしかない。久しぶりの山行なので、足腰の衰えを感じてしまう。
登山道のまわりに熊笹が姿を現せば、小女郎峠は目前。やがて前方が明るく開けて、峠へ到着。そのまま5分ほど行けば、小女郎池へ到着。ここしばらく雨が降っていないので、池はどうなっているのかと心配だったが、一回り小さくなったものの静かに水をたたえた小女郎池がそこにあった。汗まみれの上着を脱ぎ、網シャツ一枚で20分ほど湖畔で放心状態で過ごす。かなりバテてしまったのだ。腰を下ろして風に吹かれていると、やがて眠くなってくる。巨大な雲の塊がゆっくりと流れ、強い日差しが照ったり曇ったりする。
小女郎峠へ引き返し、うっすらと水蒸気の膜につつまれた琵琶湖の景色をしばらく眺め、同じ道を下山する。いつもなら稜線通しに蓬莱山の方に向かうのだが、今回は中止。すみやかに下山開始。途中の水場で10分くらい遊んで、蓬莱駅には4時半過ぎに到着。帰宅後、体重を測ると2キロほど減っていた。すべて水分である。早速、ビールで水分を補給する。夜ははやめに寝る。
【8月26日】
今日は、クラブのために登校、のはずが、文化祭の練習に来た生徒や、就職関係の書類を提出に来た生徒に対応しているうちに1時間ほどたってしまう。さらに、校内のゴミ箱を漁りに来た来たカラスが食い散らかしたゴミを拾い集めているうちに、さらに20分ほど時間が経過。一体、何をしにきたのだろう・・・。
クラブは、試合を2日後に控え、試合形式の練習中心。3年生と卒業生が練習の援助に来てくれた。生徒は、練習時間内に4〜5試合くらいをこなす。暑い体育館の中で(特に、バドミントンは風の影響などをさけるため、窓等を閉めきった状態で練習も試合も行うのだ)、体力を絞り上げるようにして練習をしている。1試合させてもらったが、それだけで大汗をかき、職員室へ着替えをしに帰らなければならない有り様となる。
昼食を食べて帰宅。途中、山用具の店に立ち寄って靴を1足買うつもりが、暑さにへろへろだったせいか、場所を間違えて全く逆の方へ歩き、仕方ないので、そのまま2駅分歩いて、買わずに帰るはめとなる。一体何をやっているのだろう。靴は結局、近所の大型スーパー店で結構使えそうなのがあったのでそこで買う。久々に山に行きたいな、という気持ちになったので、足拵えをしようということで。帰宅後、シャワーを浴びつつ洗濯。その後は、床でごろ寝しつつ、瀬戸内晴美のエッセイを読む。なかなか面白い。夕方まで読んで、1冊読了する。
【8月25日】
今日は朝から午後の総会と研修会の準備。会場の設営をし、印刷物を印刷し、なんやかやとやっているうちに午前中が終わってしまう。今日は、クラブに顔出しも出来なかった。
1時から主任会。会議室を準備していたのだが、あまりに暑く、急遽応接室に場所を変更。やはり、扇風機4台よりもエアコンの方が強力だった。引き続き、会場を応接室にして研修会。仏師で東大寺南大門の仁王像の修復にも携われた高井氏を講師としての研修会。仏像修復の手順や、実際の作業などを実演をまじえて説明して下さる。面白い。約3時間の研修会、時折質疑応答を交えながら、進む。
5時過ぎに、研修終了。参加者は、満足されたようだ。ほっと一息つく。担当者として一仕事終了という気分。後かたづけを終え、帰る。いつもの店で一杯飲む。満足。
【8月24日】
エアコンが切れる度に目を覚ましているような状態。これも夏ばての原因なのだろうか。つけっぱなしというのも良くないだろうし。結局、6時過ぎに起きる。居間に行くと、室温はすでに31度。暑いはずだ。朝食は、きちんと食べる。外にでると、日差しは強いけれど、風は結構涼しい。
学校へ行き、1時間ほど別のことをしてからクラブへ。昨日と変わり、今日は現役部員のみの参加。メニューは、昨日同様、前半は基礎練習、後半は試合形式の練習。昨日より体調が良いので、練習に参加する。試合も2試合ほど参加。大汗をかくが、気持ち良い。
いつもの店に昼食を食べに行く。コロッケ定食を注文。全部は食べきれなくて、残してしまう。練習の後、水気のものを取りすぎたせいだろう。そのまま帰宅する。水風呂に入り、洗濯をして一休み。TVをつけると、BS放送で京劇をやっていた。『史記』より「項羽本記」を元にした話。有名な四面楚歌とか、虞美人との別れ、烏江での壮絶な死とかをやっていて、つい見てしまう。大変面白かった。中国板の歌舞伎であるなあ、などと勝手に思いながらも、自分でも意外なほど感動しながら見てしまった。さらに、『西遊記』も演じられるようなので、TV中継があれば、見てみたいものだ。
【8月23日】
今日はきちんと朝食を食べる。体調は今ひとつ。少々夏バテなのかもしれないと思う。午前中は、学校へ。職員室は閑散としている。昨日の出張の報告書を作り、2学期の授業予定を考える。その後、着替えてクラブへ。今日は、3年生がたくさん来ていた。補習の前に顔出しをしてくれているらしい。来週の月・火と試合があるので、前半は基礎練習、後半は試合形式の練習となる。体調がいま一つなので、あまり練習の方には参加せず、もっぱら見ている。
それでも、体育館内は暑くて、練習が終わったら汗びっしょり状態となる。着替えて、いつもの店に昼食を食べに行き、そのまま帰宅する。25日締切の文章を3枚書かなければならない。帰宅すると、ミューズから手紙が来ていた。夏の合唱『創生記』のテープと楽譜が入っていた。原稿を書かなければならないのだが、つい、テープを聞いてしまう。本番の時を思いだしながら聞く。裏面の『悲愴』を聞いた上で、さらにもう一回聞いてしまう。部分的につらいところがあるけれど、全体としては良く歌えていると思った。改めて綺麗な曲だと思った。世界初演奏である。いつか、再演されることを願っている。
その後、ともかく書き始める。一応ネタは考えていたので、それらしい内容で書く。統一テーマを「影」として3つ程のネタで書く。夕方までには書き終え、ついでに?お礼状を1通書いて、明日投函することにする。完成祝いでビールを1缶飲む。その後、夕食。ちゃんとした食事を取る。胃の調子は、今一つ。明日もクラブだ。
【8月22日】
朝から暑い。胃の調子が今ひとつで、体に力が入らない。朝御飯が、おにぎり二つというのが良くなかったのだろうか・・・。
午前中は、25日の国語研究会南山城支部の主任会のレジメを作る。一仕事終えて、久しぶりに出会った先生方と雑談。北アルプスの雲ノ平方面に行った人から、その時の写真を見せてもらう。山に行かなくなってから随分になるのだが、写真を眺めながら、懐かしい気分に浸る。
午後は、出張。カリキュラムの説明会。全体会の後、分科会。教科の方の説明会に。文部省の説明を受けての伝達講習ということで、説明は一通り意を尽くしていたけれど、少々退屈な1時間半だった。理念の具体化は現場にまかす、ということなのだろうけれど。講習終了後、2駅歩いて帰る。暑い。京都の残暑は、キツイと改めて感じる。夕方、ジョギング、その後、入浴、そして、お決まりのビールとなる。胃が変なのに、こんなことでよいのだろうか、と思う。漢方胃腸薬を飲んでおく。
【8月21日】
本日、帰京する。2週間の帰省だった。郵便物を整理し、メールの確認など行う。
帰省中は、甥姪と犬一匹の遊び相手をしたり、買い物につきあったり、家庭菜園の手入れを手伝ったり、本を読んだり、ジョギングをしたりという毎日。特にどこかへ出掛ける訳でもなく、人に会う訳でもなく、単調と言えば、単調な毎日。しかし、贅沢な時間を過ごした。
明日は、午前中は学校、午後から出張で研修センターへ。カリキュラム関係の研修。会場が自宅から2駅なのが、有り難い。
【8月5日】
一渡り、掃除をする。室内に香をちょっと焚いておく。
外は、水蒸気をたっぷり含んだ空が広がっている。暑そうだ。
しばらくHPの更新が中断すると思います。ご了解下さい。
【8月4日】
昨日は、吹奏楽部のコンクール。夕方4時からの出張という変則的な仕事となる。会場は京都会館。バスを一台チャーターして会場へ。と言っても、専属顧問の音楽の先生がいるので、こちらは、何かあった場合の補助要員という立場(もちろん指揮などはできないが・・・)。特に何もなし。リハーサルまで同行して、その後、会場の方へ移動して出場校の演奏を聞いていた。K西、なかなか上手い。M野、頑張っていた。T道、うーん、上手い。とても表情の豊かな演奏。そして、本校。リハーサル段階では、木管と金管のバランスや、細かい演奏部分であぶなっかしいところがあったけれど、上手くクリアーしていて、なかなかの演奏。特に、金管パートが良かった。熱気の籠もった演奏。思わず感動してしまった。
9時10分から、結果発表。2階バルコニーから結果を書いた一覧表を掲示する。結果発表を取材に来ていたTVが、薄暗がりの中kで見えにくい表に照明をあててくれる。本校は、金賞。これで5年連続となるのではないか。結果を見て、思わず叫ぶ生徒、抱き合う生徒、泣き出す生徒、周りは騒然たる雰囲気となる。K西、T道も金賞だった。関西大会への出場は、B校、R館校、R星だった。帰りのバスの中は興奮状態。早速、演奏のテープを聞き、審査員の講評の書かれた審査用紙の発表が行われる。審査員の評価は、オールA評価だった。興奮は、ますます高まる。帰校後、指揮の先生の了解を得て、早めに帰る(と言っても、10時半だったけれど)。
本日から留守にする予定だったけれど、ちょっと疲れたので一日予定をずらす。午前中は、クラブへ行く。今日は3年生がたくさん来て、賑やかなクラブ活動となる。3年生にお手合わせを願う。散々に負ける。冷や汗を含め、2リットルほど汗をかく。気持ち良い。帰る段になって、今日は年休届けを出していたことに気づく。午後は、部屋の整理を行う。お盆期間に弟夫婦と子供達が3日ほど泊まりで使うので、念入りに綺麗にしておこうと思う。夕方、散髪に行く。うんと短く刈ってもらう。髪を切ってもらいながら、近所の街並みの変遷の話など聞く。昔の遊郭の跡などの話も聞く。物知りの散髪屋さんだ。夕食の買い物を兼ねて、話に出た場所をぶらぶら歩いてみる。
【8月2日】
今日は俳句講座第2日目。午前中は、藤田先生の蕪村に関する講演。藤田先生といえば、20年以上も前から、蕪村を研究している人として名前を聞いていたので、随分と年を取られた方ではないか、と思っていたら、若い方でびっくりした。講演内容は、蕪村の季重ねについて。季語全般に関する話から始まり、季語の配列、そして、芭蕉の季重ねの句について、そして、蕪村の季重ねの句とその構成面での効果について、と話は展開した。縦の季題、横の季題についての話などは、とても面白いものだった。季語の本意について、考察のヒントになるようなお話もあった。
昼休みを挟んで、模擬句会。しかし、参加者が経験者が多いことで、かなり真剣な句会となった。お気楽な気持ちで作品を準備していたため、選句結果は惨憺たるものだった。それに、思いつきみたいにして句を作ることについて、少々反省もした。もう少し真剣に句作をすべきだ、と思った。句会の後は、前日の話を受け、口頭での各自の実践報告と意見の交流会。俳句と俳句の授業について、かなりつっこんだ話となった。なかなか面白い意見交換となった。
講座終了、三条に出て、鳩居堂で新盆のための線香を買い、その後、京都駅まで行き、ジャンボ宝籤を買って帰る。当たるといいけど・・・。帰宅後、少し遅かったけれど、走る。体が明らかに重くなっていいるので。ビールの飲み過ぎだろうか。ともかく、今日は休肝日とする。
【8月1日】
俳人協会主催の俳句講座第1日目。午前中、俳句に関する授業実践の報告が2本。京都と滋賀の高校から。報告内容と報告者の先生の喋りの見事さに感心しながら聞く。いづれも楽しそうに授業の話をしておられるのが印象的だった。午後は、奈良の県立高校の実践報告1本と、中岡毅雄さんの高浜虚子の存問の句に関する講演。
中岡さんの講演は、とても刺激的なものだった。「旗のごとなびく冬日をふと見たり」の句を中心とし、「虚子俳話」の虚子自身の自句自解をもとにしつつ、虚子の存問(=挨拶)の句は宇宙的エネルギー(それが花鳥諷詠の本質とする)に対する挨拶ではないかとするものだった。あまり上手くまとめられないけれども。
ひさしぶりに『参』作家の一人岡村さんや、第1期『参』に随筆を連載していた大橋さんと初めて対面できたりと、充実した一日を送ることができた。明日は、講座第2日目。藤田先生の「蕪村」の講義が聞けるので、とても楽しみである。